NTC Challenge Cup Round5が昨日開催されたのですが
全カテゴリー素晴らしいレースでもの凄く盛り上がったのですが
競技長が下したMAX Jr,クラスの決勝の裁定には???でした。
カートレースをご覧になった事がある方はご存じだと思いますが
大半のカートレースはローリングスタート形式で、グリッド順に
隊列を整えながらコースを1周してそのままスタートが切られます。
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JAF カートレース規則 第28条スタートの方法
2.ローリング
低速で、フォーメーションラップを行ってから実施されるスタート。
このスタートは、スターターがその速度、フォーメーションと
イエローライン前に加速をしていないことに納得した場合にのみ、
合図が出される。
3、オーガナイザーはスタート方法(ローリングまたはスタンディング
スタート)について当該競技会特別規則書に記載しなければならない。
すべてのスタートは国旗もしくは信号によって合図されなければならない。
イエローラインはスタートラインの25m手前に引かれ、このラインを
越えるまで加速することは禁止される。
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こんなJAF カート規則に則った上でレースはスタートとなる訳です。
しかし、「加速禁止ライン」とは言うもののカテゴリー毎に性能差があり
ある程度の速度は保って無いとカートが止まってしまう為
一般的にはアクセル全開開始ラインと解釈されてて
ブリーフィングでも「イエローラインまでは全開禁止です。」
という説明が行われているように思います。
そして昨日のNTC Challenge Cup Round5、MAX Jr,クラス決勝のスタート
全車一斉にローリングスタート開始、最初のスタートは、明らかに
2ndポジションの選手がフライング、PPの選手より早くスタートライン
を越えた為に2ndの選手にフライングの警告(白黒旗)が与えられて
スタートはやり直しとなり、2度目のスタートは隊列が整わず
PPの選手に警告(白黒旗)が与えられて再スタートとなり3度目の
スタートとなったのですが、イエローライン手前の車速は十分なぐらい
低速で、2番手の選手がスタートミスで少し出遅れたのが気になりましたが
素晴らしいスタートが切られてシグナルもブラックアウト
レース中盤には2番手の選手もラップ毎にTOP(PP)の選手に追いついて
素晴らしいレースを展開してくれましたがPPの選手がそのまま逃げ切って
トップチェッカーを受けたのですが、レース終了後に優勝した選手に
「スタート時のフライング」として1周減算のペナルティーが
与えられてしまったのです。
大勢の人はその裁定に納得出来ない状況で競技長の説明では
イエローライン手前で加速したことがペナルティーの理由
選手側も仮抗議、セカンドポジションの選手側チームもスタートミスを認め
組織委員長・競技委員長の所へ「裁定がおかしい」と
多くの苦情が殺到したけどこの裁定が覆る事なく正式リザルトとして
優勝選手は最下位となってもの凄く後味悪い結果となってしまったのですが・・・
競技長はイエローライン手前でPPの選手が加速したと言い切るけど
加速の基準と言う物が明確にされてなく一般的にはアクセル全開OKと
解釈されている為、イエローライン手前の速度はCIKルールにある
時速25km以下と解釈されておりローカルレースの場合ほとんどの施設に
スピードガンの設置が無い為、競技長とマーシャルの判断とされるのだが
今回は十分低速だったと誰もが認めてることからこの判断基準が曖昧
セカンドポジションの選手がイエローライン付近で失速してしまった為
PPの選手が加速したように見えたのだろうけど、だからこそVTRで
確認されるべきだったと思いますが「VTR確認の必要なし」との事
もしイエローライン手前で加速したと競技長が主張するのであれば
(2)の規則書通り
“イエローライン前に加速をしていないことに
納得した場合にのみ、合図が出される。”と言う規則を無視して
競技長は合図を出してしまった事になるが!!!
何故スタートを成立させてしまったの?
一般的に考えれば3度目のスタートで問題が発生したら
赤旗出してレースを中断、映像などで確認して
PPの選手にグリッド降格などのペナルティーを与えた上で
再スタートするのが一般的なのだが
「新東京ルール」 では
その形式を採用せずに「レース後に処罰するルールになってる」との事
JAF規則に準じたレギュレーションのはずなのに
こんな重要な事を勝手に変更するってどうなんでしょう?
過去にも頻繁に聞いた事があるけど・・・
競技の本文に関わる部分で
新東京ルールって何?
一つ理解出来ない事は
基本的にポールポジションの選手がスタートを支配出来る立場にあると
σ(^_^)は思うけど、これが当たり前になればセカンドポジションの選手が
スタートをコントロール出来るって事になりますよね?
セカンドの選手がイエローライン手前で少しアクセル抜けば
PPの選手がフライングになるって事だと
2ndの選手がイエローライン際で2回アクセル抜けば
PPの選手は失格になってしまうって事ですよね???
今回の裁定は決定であって 覆る事は無いけど
これから先こんな曖昧なルールの中でレースが行われると
ローカルとは言えそれなりにお金が掛かる勝負事ですから
どんどん参加者が減って行くのではないでしょうかねぇ
ガタガタ言う奴は利用しなくて良いとお考えでしょうけど!!
ちなみに!
今回ペナルティーを与えられた選手が動画で確認させて欲しいと
新東京サーキットに申し入れしたらしいけど
「正式抗議を提出しないと動画は見せられない」との事だったらしいけど
先月のNTC CUPの際は、仮抗議に来た選手とTEAM代表に
動画を見せながら違反の説明を行ってたのはなに???
前回は良くて今回は駄目なの?
こっちは良くてあっちは駄目的な事が頻繁にあるけど
これも新東京サーキット独特のルール?
こんな事が続くと
いくらローカルレースとは言えスゲー詰まんなくなるんですよ!!
最後になりましたが、このレースで降格となったUくん
こんな事でくじけちゃいけないと思う。
Uくんの戦場はクソみたいな裁定しか出来ないローカルではなく
ちゃんと平等に評価してくれる世界なのだから!
裁定が下された後の話・・・
新東京サーキットのオーナーさんが
繰り上げで優勝した選手のチームテントに入りこんで
その選手と親御さんと一緒にしばらくの間談笑されてましたが
傍から見ててその光景がもの凄く不愉快で不自然に見えました。
降格された選手と繰り上げ優勝した選手のテントは隣同士
新東京サーキットのオーナーとしての立場で
優勝者を讃えに行ったのであれば優勝して降格となってしまった
選手の所へも励ましに行くくらいの配慮が必要じゃない?